「笠置山から加子母村へ」 ・・・ かつてのロングダートは完全舗装化(涙)
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昨夜の雨のせいか、ひんやりとした空気の中、オイラはTBと共にまだ車通りの少ない国道を東進していた。
天気予報によると今後天候は回復していくとのことだが、空を見る限りなんともアヤシゲではある。
とはいうものの、久しぶりの休日、久しぶりのツーリングということで高ぶるオイラの心にブレーキをかけられるものではない。
まずは手始めに(行きがけの駄賃ともいう)、前回も走った「空のふたがり」へと向かう。
途中、オフ車の二人組とすれ違う。まさかオイラがこれからダートへ向かうとは思ってもいないことだろう。
そんな彼らに軽く手を上げ、意気揚揚と林道への突撃を開始した。
ここは道幅自体は狭いもの、非常に走りやすいフラットなダートで、人や車の往来もまず見られないという穴場中の穴場である。
確かに距離自体は2km程度と短めだが、往復を余儀なくされる為、実質4kmのダートと自然美を堪能するにはオススメだ。
どん詰まりの川原でちょっと遅めの朝食。途中のコンビニで仕入れたおにぎりと缶コーヒーで軽く腹ごしらえ。
まったりとしてしまいそうな自分に喝を入れ、そそくさと地図を取り出し、今後のルートを確認する。
しばらくは舗装路を進み、峠を越えたあたりで給油。そのままダートへと突入といったところか...。
久しぶりのダートに体を慣らしたあと、最初の目的地である「笠置山」へと進路を向けた。
国道をそれ、カイテキな県道をひたすら走る。気分の高揚と共に、天気も回復しつつある。
がが、それに反して急降下をはじめたのがオイラのお腹。う〜む、どこかでトイレを借りなくては...。
こうなるともはや景色を楽しむ余裕などあるわけもなく、頭の中はトイレ一色である。
最後の手段として 野グソ 自然とのふれあい が頭の中をよぎる。
その時、眼前に現れた我らが「ニトリ」。これぞ天の助け、とばかりにトイレへの超特急と化すオイラであった。
身も心も晴れ晴れとしたところで再び出発。
さらに舗装路を進み、中之方峠へと突入。所々濡れた路面を、グリップしないTBのクソタイヤで必死に走る。
っていうか、いつ滑るかわかんないんでオッカナビックリというのが本音。
それでもオイラ的には気持ちイイ〜速度でまったりと駆け抜ける。
峠を越えるといよいよダートへと向かう。が、その前に給油しなくては...。
ガソリンも満タンになったところで、笠置山への入り口を探す。
あった、あったよ、ありました。でっかく「笠置山山頂」の看板発見。
人気のない道を進むと所々に「N0.**」という意味不明の看板がある。
オリエンテーリングでもやってんのかいな?と思いつつも、とりあえず先へと進む。
次第に看板の数は増え、そのひとつに「ピラミッド型石」の文字がある。
なるほど、これらの看板は遺跡のナンバーだったのね。
この付近一帯に散在しているペトログラフとは古代人が石に刻んだ文字、文様のことで、
平成6年12月以降順次発見されているとのこと。
また、盃状穴とは世界的に分布する杯状の穴で巨石や古代石に彫られているものだそうだ。
でもってそのひとつがこの「ピラミッド型石」。実物はオイラの背丈ほどもあり、意外とデカイ。
ということで、TBを路肩に止め、しばし観光気分で山中をウロつくオイラであった。
さて、そろそろ出発。しばらく進んだところにある観光案内看板を曲がるとダートが始まる。
それにあわせたかのように天候も回復し、澄み切った青空が広がっている。
いいね、いいねェ〜。気分も盛り上がってきたぞ〜♪
ダート自体は比較的フラットではあるが、所々にある流水ワダチが結構深いので、調子に乗って飛ばすとマシンが跳ねる跳ねる。
しかも若干の下り勾配なので気を抜くことはできない。
途中、林業作業中の車で道がふさがれていたが、何とかその脇をすり抜けてクリア。
至福の時が流れるのは早く、約5kmのダートは突然舗装路にぶつかり、オイラの熱いハートもここでクールダウン。
分岐を左折し、ここからは舗装路をひた走る。あ〜あ、ツマンナイ...。
辛抱たまらず途中のアヤシゲなわき道へ入り込んでみると、偶然にも3kmほど進んだところで再び本線へと合流。
しかも地図で確認するとショートカットしていたわけで、偶然というものは恐ろしい(?)。
その後、遠根峠を越え、二つ森林道へと進む。かつてのロングダートはその姿を変え、完全舗装化されていた。
さらにはそこからつながる恵北林道までもが...。
確かに数年前から舗装化の兆しはあったのだが、しばらくこないうちに完全に舗装されてしまうとは。
いくつかある支線にはその手が入っていないが、本線がこのありさまではもはや価値なし。
もう二度と訪れる事のないであろう景色を脳裏に焼き付けつつ、黙々と走りつづけるオイラとTB。
延々と舗装林道を走り、ようやくのことで国道へと合流。
時計の針はすでにPM1:00過ぎ。さすがに空腹を覚え、国道沿いに何かないかとウロウロすることしばし。
あいにく田舎(おっと、失礼!!)の為、適当なものが見当たらない。
そうこうしているうちに、道の駅「花街道 付知」まで来てしまった。
しかもなぜか(またまた、失礼!!)大盛況。空腹を抱えたまま順番待ちをするほどオイラの胃袋は「お利口」ではない。
しかたなく、途中で見かけたコンビニの駐車場で「プチどんぶり(塩豚カルビ丼)」をほおばるハメとなってしまった。
とりあえず空腹を満たし、意気盛んにダートへと向かう。
トンネル脇に伸びるダートに何の気なしに飛び込んでみた。鬱蒼とした木々の中、延々と伸びるダート。
無数に枝分かれした支線を気の向くままに進んだ結果、行く手を強固なゲートにさえぎられた。
仕方がない、引き返すか...。戻り始めてしばらく進んだ途中の分岐、「あれ?どっちだったっけ?」
野生の勘を頼りにぐいぐい進んでいくが、行き止まり。「逆だったか!!」
再び引き返してみるも、先の分岐がどこだかわからない...。
ここまでくると流石にアセる。軽いパニックに陥りながら、かすかな記憶を頼りに右往左往する。
幸い、事前に方位磁石を装着してきたので進入口となったトンネル方面に向かってただただ走る。
明らかにこれまで進んできた道とは違うとわかってはいながらも、磁石の示す方角に向かって走るのみである。
オイラの脳裏に「熊出没」の恐怖が湧きあがってきたその時だった。
突然目の前の藪が音を立てて開いた。と同時に、獣の影が飛び出してきた。
「!!!!!!」声にならない悲鳴をあげ、思わずTBのアクセルを全開にしてしまった。
が、驚いたのは逆に相手のほうだった。
一目散に駆けて行くズングリとしたその姿。体にうっすらと浮かんだ縞模様。イノシシの子供だ。
慌てふためいたヤツはオイラの進行方向に対して一直線に逃げてゆくので、いつまでたっても逃れることができない。
思わぬ出会いに、後ろからついてゆくイジワルなオイラ。
そしてヤツは突然向きを変え、深い崖下へと飛び込んでいった。
ふと気が付くと、かすかに車の音が聞こえる。
音を頼りに進んでゆくと、ついに脱出。どうやら山をひとつ越え、トンネルの反対側にでたようだ。
道路へと下る道を探し、まずは現在地の確認。なんとトンネルから12km程も北上している。
山中でウロウロしながらこの距離を稼ぐとは...。
安心したところで、とにかく心と体を休めることにした。
ふとTBを見ると、どこでやったのかシート右側が3cm程切れている。
転倒した記憶はないので、オイラの激しいライディング(?)に耐え切れなかったのだろうか?
先の恐怖に比べれば、これ位どうってことない。と、我ながら大らかな気持ちにビックリ。
何気なくライト周りに目をやると...。割れてる...。カウルが...。思いっきり...。
どうやらライトの固定方法が悪かったようだ。わかってはいたんだけれどね...。
カウルの裏側から補強は入れてあったのだが、所詮はカウル地下付け。振動と重さに耐え切れず、ついに逝っちゃいました。
とはいうものの、あいにくここは出先。こんな場所で応急処理などできるはずもなく、だましだまし帰途につくしかないわけで...。
あ〜あ。憂鬱。
悪いことは重なるもので、今度はなぜかエンジンがかからない。
セルの回る気配がまったく感じられないのだ。ウインカーはつくので、バッテリーには異常はなさそう。
が、何故?仕方なく、キック始動にて再出発である。
ちょうどガソリンも底をつきかけてきたので、給油がてらトイレ休憩。
途中、道の駅「茶の里 東白川」へと立ち寄ったあと、今日の最終目的地である「つちのこ館」へと向かう。
国道をそれて県道をしばらく進むと、小奇麗なのか小汚いのかわからない一軒の建物が目に付いた。
そこには大きな「つちのこ館」の看板がある。早速TBを止め、中をのぞいてみることにした。
暇そうなおばちゃんに声をかける。「上を見たいんですが...。」
そう、一階はよくある土産物屋で、その二階にツチノコに関する各種資料が展示されているのである。
オイラの他に客もなく、おばちゃんはオイラ一人の為だけに二階の電気をつけてくれた。
入館料300円を払い、新聞の切抜きや模型、各種写真やデータなどに一通り目を通す。
手元にあるパンフレットによると、ツチノコの特徴が載っている。
さらにはその捕獲の為の服装や、必需品、作戦なども詳細に載っている。
また、遭遇した祭の心構えや、注意事項などと共に賞金金額も載っている。
それによると...賞金100万円+α(平成2年)となっている。
つまり、13年ほど昔からこのパンフレットには手が加えられていないということか...。
ひととおり見学したあと、最後に現れたのが体験室。
内部を除いてみると暗い室内にジャングル(?)が再現してあり、その中でツチノコを発見するというものらしい。
が、お化け屋敷すら入ることのできないオイラに、ここに一人で入ることなど不可能である。
若干の心残りと共に、つちのこ館を後にするオイラであった。
そろそろ時間のほうも怪しくなってきた。
予定では、道の駅「ぬくもりの里 飛騨金山」にて温泉を堪能した後、帰宅だったのだが、
予期せぬアクシデントにより心身共に疲れ果てたオイラは道の駅をスルー。
県道を抜け、最短距離で我が家を目指すことにした。
連休帰りの渋滞をすり抜け、一目散に走る。
あったかい風呂とビールが待っている我が家目指して。
今回走行したコース(略図) :走行距離 298km、平均燃費 26km/L
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